OpenAIが2025年8月7日(現地時間)、最新モデル GPT‑5 を正式に発表しました。
主な特徴は以下の通りです。
1. 拡張されたモデル体系と自動切り替え機能
GPT‑5は、通常応答と深い思考を要するタスクでモデルが自動的に切り替わる統合システムで、ユーザーが「deep thinking」と指示しなくても最適な応答ができるよう設計されています。
2. 全領域での性能向上
- 数学・コード・文章・ヘルスケア・視覚認識など、多様な分野で学術・実用ベースの評価において最高水準(SOTA)を達成
- コーディングベンチマークではSWE‑benchで74.9%、Aider Polyglotで88%を記録
3. より信頼性が高く安全に
- 誤情報や幻覚を大幅に削減(約6倍少ない誤答率)
- モデルが自信のないタスクでは明確な拒否や代替案の提示を行う「セーフ・コンプリション」機構を導入
- 誤誘導的な応答(sycophancy)も半分以下に削減
4. GPT-5 for Developers: 高性能APIモデル
- 開発者向けにも、「gpt-5」「gpt-5‑mini」「gpt-5‑nano」の三サイズで提供
- Reasoning(思考)やVerbosity(応答の詳細度)を調整できるパラメータが追加され、高度なツール呼び出し、フロントエンド生成、バグ修正などが得意
5. 企業/開発環境での幅広い展開
MicrosoftはGitHub CopilotやAzure AI Foundry、Microsoft 365 CopilotなどにGPT‑5を統合。
エンタープライズ向けにも幅広く展開中。
6. パーソナライズ体験と統合機能
- 「Cynic」「Robot」「Listener」「Nerd」など、特徴の異なる人格スタイルを選べるパーソナリティプリセットを搭載
- GmailやGoogleカレンダーとの統合で、スケジュール管理やメール対応がよりシームレスに
7. 無料ユーザーでも利用可能
- 無料ユーザーにも提供されつつ、Plus/Proプランではより高い使用量とGPT‑5 Pro(より強力な推論モデル)へのアクセスが可能
- ただし、利用回数や時間帯に制限があり、混雑時にはGPT-4や他モデルへの自動切り替えが発生
- 無料ユーザーはGPT-5 Pro(推論強化版)にはアクセス不可
ざっとまとめると、GPT-5は「使いやすさ」「性能」「信頼性」「柔軟性」のあらゆる面で飛躍的に進化を遂げたモデルと言えます。
ChatGPT上で使えるようになっており、開発者向けAPIや企業向けツールとも密接に連携しています。
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